はぁぁぁ、もう、ホンットありがとうございます! ~世界自閉症啓発デーによせて~

4月2日は世界自閉症啓発デーです。

この日は各地のさまざまなシンボルが青い光でライトアップされ、啓発イベントが

開催されます。

なないおさんのステキな企画で、ブログやツイッターでも多くの方が啓発の記事や

つぶやきをアップします。

nanaio.hatenablog.com

私もこの企画に参加し、嬉しかった配慮にありがとうの気持ちを綴りたいと思います。

書ききれないほどのありがとうがあるのですが…

タイトルのように感嘆のため息がもれるほどに心からありがとうという気持ちに

なったつい先週のエピソードを、まずはご紹介します。

 

修了式も終わった翌日、春休みに入ったその日の夕方に学校から電話がありました。

兄クンの担任の先生からでした。

前の週に懇談もさせてもらって挨拶もして、成績表もいただいたあとに来る連絡なんて

どんなに重たいことを言い忘れてたの?先生?何?何?と私はドキドキしました。

ドキドキしましたが、聞いてみると入学式についてのお話でした。

兄クンは6年生になります。

6年生は入学式の前日に登校して準備をし、入学式当日は式に参加して

式前後のお手伝いもします。

これまでもそうですが、ここの学校では行事があるたび子どもたち数人が

実行委員となり、その委員さんと担当の先生が中心となって行事の準備や進行を

します。

毎度なんでもやりたがりの兄クンは、いつでも実行委員に名乗り出ます。

そして今回の入学式についてもそうでした。さらには実行委員長。

そこで入学式での諸々の任務についてまだ伝えてないことがあった、

みんなには前日の準備のときに伝えるんだけど、兄クンには前日ではなく

早くにお知らせしたほうがいいかなと思って…とのことでの連絡だったんです。

もうね…ため息が出ました。感嘆のため息が。涙も出てきそうでした。

もう、ホンットありがとうございます…と、もうそれしか出てきませんでした。

さりげなく、本当にありがたい配慮でした。

実は以前にこんなこともありました。

別の行事の初回の委員会(このときも委員長)の日、兄クンは帰るなり

「やることだらけだ。」とぼやき不機嫌。

「時間がないのは分かってるはず、なんで名乗り出てまで委員になったの、

 委員になれなかった子もいるのに。」

と飲み込んでおくべき言葉を私も発してしまい、兄クンは不機嫌なまま塾へ行き、

塾から帰宅してもぼやき…そして泣き崩れ…

パニックというか、混乱している様子でした。

途切れ途切れ聞いてみると「委員の仕事が多い、短い期限で出された宿題が多い、

学校の宿題も塾の宿題もいっぱいあるのにやる時間がない…」というような

言い分でした。

「委員長1人が抱えるものじゃなくてみんなで分担するんでしょ、

 仕事も宿題も期限もひとつひとつ紙に書き出してみればいいよ、

 できることとできないことを先生に言って助けてもらえばいいよ。」と。

そしたら「うん。」と言ってひとまず泣き止み、時間も遅かったので

そのまま寝ました。

私は連絡帳で、その夜の流れとお願いを担任の先生に伝えました。

兄クンには負担が大きいか、役や仕事内容が重いようであれば

他メンバーとの分担や協力をうまく促してもらえないか、

すべてが難しければ委員長交代は今からできるか…等のお願いを。

その返事はこうでした。

「これまでもやってきてるし、兄クンにはできる内容だと思う。

 本人のプライドもあると思うので、自分も協力するので頑張ってほしい。

 委員会では先生(担任とは別の先生)が、わわわわわーっと仕事の紹介、

 今後の流れについて口頭のみでお知らせした。

 責任感も強いため、あせって混乱してしまったんじゃないか。」と。

しんどかったんだと思います。私もいらない一言を言ってしまったし…

先生のおかげで兄クンが混乱した理由も分かり、その後先生のフォーローもあり、

混乱してたのがウソみたいに、兄クンは落ち着いてひとつの行事を終えました。

 

兄クンは、急な予定の変更がスムーズに受け入れることが難しかったり、

想定外のことや見通しの立たないことに不安になったり、

指示や説明が口頭のみであると頭に残りにくかったり、

またそれが多すぎたりすると頭の中が整理しづらくなったりします。

兄クンが学校でそれなりに落ち着いて過ごせてるのは、担任の先生がこういった部分に

配慮をしてくださっているから。

担任の先生には、個性としても特性としても兄クンのことをよく知って

理解していただけていることにホントにありがたく思っています。

 こちらが意識していないところで不意にいただけた配慮というのは

特に心にしみます。

 

関わりがあってエピソードも越えてやっと、こいつってこんなところがある、

こうすればいい、それでもいい…と、しっくりくるものなのかもしれません。

だけども、理解まではできなくてもまずは知ってもらいたいです、多くの人に。

なないおさんの記事タイトルにもあるように、私たちはみなさんの身近で

生きています。

nanaio.hatenablog.com

最後になりましたがなないおさん、今年もステキな企画を呼びかけてくださって

ありがとうございます。

多くのブロガーさん、ツイッターの皆さんともコラボできたこと、嬉しく思います。

ありがとうございます。

今年も青いパーカ羽織ってお出かけします。

www.worldautismawarenessday.jp

 

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